傘の手元・中棒・石突は、通常それぞれ別々のパーツに分かれていますが、この商品は、パーツを別けずに一本のカスタニア(栗)の木を削り出して造った大変珍しく個性的な傘です。
このカスタニアの一本木は、素材、加工技術共にクオリティーが非常に高く、中棒は曲がりや歪みが殆どないため傘の開閉がスムーズで、美しく加工された手元は、天然木の風合と手に伝わる感触も最高で、その品質の良さが感覚的に伝わってきます。栗の木は、大変硬いため昔は線路の枕木にも利用されていたほどで、強度的に抜群の性能があります。
色の異なる糸で表現された傘の柄(がら)は、表が小さなドット、裏がストライプですが、光の加減で表裏の柄が重なって見えるため、さながら傘を伝って流れ落ちる雨の趣(おもむき)があります。小間の一面には、ステッキを持った紳士の絵が刺繍されており、単調になりがちな傘に、アクセントを加えることで、素敵な傘に仕上がっています。
こうした一本木の傘は、天然木の不足や加工に手間がかかり熟練を必要とすることから生産量が少なく希少価値があります。メンテナンスを怠らなければ、一生ものとしてご利用頂けるため、ご自身でのご利用はもちろんのことプレゼントにもお勧めの逸品です。